株式会社中村超硬は、太陽光発電システムの普及促進に向け、シリコンウエハの低価格化に寄与するダイヤモンドワイヤの高速生産システムの開発に、2004年より取り組んでまいりました。
その過程で、世界初となる自社製ダイヤモンドワイヤを用いたシリコンインゴットの受託スライス事業を展開しておりましたが、その際に発生する大量のシリコンスラッジ(切り屑)の活用方法についても検討を進めてまいりました。
検討対象の一つとなったゼオライト研究の第一人者である脇原徹氏(当時 横浜国立大学准教授、現 東京大学教授)と出会い、ナノサイズゼオライトに関する共同研究を開始いたしました。
その後、企業としての構造改革を経て、約11年にわたる東京大学との共同研究成果を最大限に活用し、新たな事業の創出を行うため、ナノサイズゼオライト事業を子会社であるZeo Next株式会社へ移管いたしました。
これにより、資本政策および業務提携における柔軟性を確保し、さらなる事業展開を推進しております。
合成ゼオライトは、均一な微細孔を持つ高機能な素材です。吸着・イオン交換・分子ふるい等の基本的性質を活かし、石油化学の触媒、環境・排ガス浄化、乾燥剤などに広く活用されています。
さらに、ナノサイズゼオライトは、これらの基本性能を飛躍的に高めた次世代材料です。
透明性・高分散性・高速反応性が大幅に向上することで、従来にない新たな活用分野を切り拓いています。
具体的には、透明吸湿バリアフィルム、ガス吸着透明シール材、長寿命ゼオライト触媒などが代表例として挙げられます。
また、歯磨きペースト添加剤や抗菌性透明樹脂チューブなど、ヘルスケア分野への展開も進めております。




ナノサイズゼオライトの高機能性を活用した社会課題の解決に向け、強い想いをもって取り組んでまいります。
廃EVモータ等の都市鉱山からネオジム、ジスプロシウムなどのレアアースを回収するビジネスモデルにおいては、低イオン濃度下でも高い吸着性能を発揮する特長を活かし、モジュールの提供を目指します。
また、CO₂の回収・貯蔵に対しても、低相対圧下での高い吸着性能により、低エネルギーでの吸着・分離システムの確立に寄与してまいります。